『プロセスエコノミー』成長過程を見せることができない心理ブロックとは?
こんにちは。高嶋美伽です。
私は、自己成長を通して、「自分らしい生き方」や「自分だけのビジネス」を実現したい方に向けて、個人セッションや心理学セミナーを行っています。
SNSでファンを作るこれまでのプロセス
先日、「苦手なお客様をファンに変える心理学」というテーマで、セミナーを開催しました。
その中で、ファンを作ることの重要性や、どうやってファンになってもらうのか、ということについて、心理学の視点から伝えさせて頂きました。
SNSが浸透し、誰もが自由に発信できる社会の中で、自分のファンを作っていくには、
①自己開示する
↓
②接触頻度を増やす
↓
③共感してもらう
ことが大切だと言われています。
ただ最近、やることは同じなのですが、このやり方に、新しい流れが起こり始めているように感じます。
できない自分を見せるほどファンができる「プロセスエコノミー」
これまでのファン作りといえば、自分の良さや、デキること、役立つ情報を発信することで、共感や親近感を憧れに変えていくというものでした。
商品で言うなら、魅力的な製品やサービスを作り上げ、完成品を提供するような感じです。
それに対して、最近は、完璧な自分ではなく、未完成の自分を発信し、成長過程を見せることでファンになってもらう「プロセスエコノミー」という流れが起こりはじめているようです。
商品で言うなら、製品やサービスの制作過程から、失敗や苦境も見せて共有していく感じ。
例えば、
アイドルになりたい人が、歌もトークも、アプリの操作も不慣れな状態から毎日ライブ配信をして、その成長プロセスを見せていくことで視聴者との一体感を生み出し、強いファンになってもらう。
とか、
ボロボロの古民家を自分たちの力でリフォームし、様々なトラブルを乗り越えてながら、夢の舞台であるオシャレなカフェを作り上げていく制作過程を見せることで、開店前からお客様になってもらう。
など。
出来上がっていくプロセスを見せることでファンになってもらう。
完成品ではなく、プロセスにこそ価値があると言う考え方です。
クラウドファンディングや、オンラインサロンなど、様々なところで、このやり方が行われていることに気付いた方も多いのではないでしょうか。
「プロセスエコノミー」と心理ブロック
ただ、個人でこのやり方を取り入れようとすると、心理的な問題が出てくるように感じます。
それは、不完全な自分を見せることへの抵抗感。「完璧主義」です。
・未完成のものを見せるのは恥ずかしい…
・知り合いに見られたらどう思われるだろう…
・大口叩いて失敗したらどうしよう…
プロセスを見せようとした途端、「完璧でなくてはならない」という観念(思い込み)が、心理的なブロックとなって立ちはだかります。
なぜ、完璧でなくてはならないと思うようになったのか?
この心理ブロックの多くは、幼少期から思春期ごろに作られると言われています。
子供時代に、「ちゃんとできる自分でなければ愛されない、認められない」と感じるような体験をしたことによって、
ちゃんとできないこと、失敗すること、完璧でないことを、まるで悪いこと、ダメなことであると思い込むようになってしまったのです。
・なぜ、そう感じるようになってしまったのか?
・いつから感じるようになったのか?
この部分は、一人一人、経験してきたことや、感じ方が異なるため、詳しく伺わないとわからないところではあるのですが、
過去を掘り下げていくと、何かしら「完璧主義」となった出来事が浮かび上がってきます。
プロセスを見せるということは、完璧でない自分を見せていくということ。
できない自分を見せることに抵抗がある方は、過去の出来事と向き合い、セルフイメージを書き換えていくことで、不完全な自分をも表現できるようになるかもしれません。
問題に隠された本当の才能と魅力
今までは、自分の強みを使ってビジネスをすることが主流でした。
しかし、人の心理に携わっていくと、実は、その人が抱える問題の中にこそ、魅力や才能が隠れていることに気づくのです。
ただ、誰しもが、自分のダメなの所は見せたくないし、隠したい。
だからこそ、その心理ブロックを乗り越えて、自分を表現できることに、価値を感じる人が増えてきているのかもしれません。
弱みの中に隠された、本当の魅力や才能は、自分の心理と向き合うことで見えてきます。
プロセスを見せていくことについて書かれた、話題の新刊『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』
7月28日の発売が楽しみです。
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